planta

introduction

植物(planta)と共に暮らすということ
或いはプランタの休日


ヤマザクラの花も散って、コナラの新葉がひらく頃。
ここ数日は雨もなく風の強い日が続いたので、庭の土は渇いている。
まだ空気も涼しい午前中に、水をやりながらの植物観察。
「おっ、新しい葉っぱ出てる」
去年植えたヤグルマソウは、夏と冬を無事に越えて大振りの葉を広げている。
地植えした草木は年々育ち、小さなポット苗が今では大株になっている。
クロバナロウバイは今年もたくさんの花芽をつけてくれたし、
植えて2年は元気がなく「ダメか」と思ったアカンサスは去年初めて花が咲いた。

つぎに水をやりながら気がついた作業に取りかかる。
シダの古葉は取り除き、増えすぎたベロニカは少し間引く。
ハハコグサはそこらじゅう勝手に増えるが(人はそれを雑草と呼ぶが)、
葉も花も「いい感じ」なので全部は抜かずに少し残しておく。
ハコベは抜いて、カタバミも抜く、、、オオバコはなかなか根が抜けない。
気がつけば陽は高く、午前中は草引きで終了。

一服しながら庭をみていると、
株が増えたキボウシは「冬の間に株分けしよう」と思っていたのに
もう新しい芽が出てきているし、
花が咲いたカマッシアは写真を撮る前に散ってしまった。

庭の作業は「数珠つなぎ」だ。
やるべき事や、やりたい事が、つぎからつぎへと見えてくる。
そうしたひとつひとつの作業が「今日の庭」をかたちづくっていて、
「来年の庭」を少しずつ理想へと近づけてゆけるのだと思う。

「植物と共に暮らす」ことの楽しみは、
そんな時間の積み重ねのなかにあると思うのです。

お昼を食べたら、ちょっと昼寝しよう。
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